9月のRAPIが上昇、高品質の小粒ラウンドダイヤが主導
Rapaportが10月6日に公表した9月のデータでは、0.30カラットと0.50カラットの上昇率が1カラット、3カラットを上回った。指数が示すのは特定等級のラウンドダイヤの提示価格であり、成約価格や市場全体の動きではない。
9月は4区分すべてで上昇
Rapaportは2026年10月6日のニュースリリースで9月のダイヤモンド市場を振り返った。RAPIは0.30カラットが月間3.2%、0.50カラットが2.5%、1カラットが0.3%、3カラットが1.5%上昇した。1カラットは2カ月連続の上昇となり、3カラットの上昇は主に月後半に生じた。
発表日は10月6日だが、対象データは9月のものだ。年初来では0.30カラットが15.1%、0.50カラットが5.8%上昇している。この累計変化と9月単月の変化は、集計期間が異なる。
RAPIが測定する価格
今回のRAPIは、カラーD〜H、クラリティIF〜VS2のラウンドダイヤを対象とする。算出方法ではさらに、GIAのグレーディングを受け、RapSpec-A3以上の基準を満たす石に限定される。Rapaport Tradeに掲載された25の品質区分それぞれで、提示価格が低い方から10%の石の平均価格を用いる。
つまり、指数は条件に合う商品の提示価格の変化を記録している。成立済みの取引価格ではなく、あらゆる形状、品質、重量のダイヤを代表する一律価格でもない。完成品ジュエリーの小売価格の動きを直接示すものでもない。
品質によって異なる回復
Rapaportは、供給減少と需要改善を今回の上昇の背景に挙げた。以前の減産がファンシーシェイプより大きかったラウンドダイヤは、引き続き相対的に強かったという。米国の小売業者はラウンドを積極的に買い付け、1〜2カラット、カラーF〜I、クラリティVS2〜SI2の需要も回復を続けた。この需要動向の対象範囲は、RAPIのサンプルとは完全には一致しない。
一方、小粒で品質の低い石にはラボグロウンダイヤとの競争圧力が残った。香港のJewellery & Gem Worldでも、2カラット以上の需要は底堅かったが、小粒で品質の低い商品は販売が難しかった。4区分の指数上昇だけで、すべての市場や品目が同時に回復したとは言えない。
編集部の見解
このデータから読み取れるのは、規格ごとの動きの違いだ。比較にはカラット区分、品質範囲、集計期間をそろえる必要がある。高品質の小粒石の上昇を、すべての小粒ダイヤやジュエリー小売価格の一律上昇と捉えることはできない。


