INDUSTRY INTELLIGENCE / 業界レポート
中国の上半期の金消費:宝飾品が減少する一方、金地金・金貨は増加
出典:中国黄金協会 · 2026年8月6日発表。金の重量を示しており、小売売上高ではない。各棒の横に前年同期比の増減を表示。JEWEL DAILY中国黄金協会の統計によると、2026年上半期の金消費は用途別に明暗が分かれ、宝飾品は33.88%減少、金地金・金貨は28.42%増加した。本稿では、金の重量、小売支出、在庫判断を分けて考察する。
金需要は用途によって異なる動き
中国黄金協会が8月6日に発表した上半期統計によると、2026年1〜6月の金消費量は511.412トンで、前年同期比1.23%増加した。宝飾品向けは132.133トンで33.88%減、金地金・金貨は339.336トンで28.42%増だった。いずれも金の重量を示す数値である。
同協会は、消費構成の変化を、高水準で変動する金価格と金に関する新たな税制に結び付けている。これは同協会による市場の説明であり、個々の宝飾事業者の売上高、利益率、来店客数を測定したものではない。
JEWEL DAILYの視点
小売業者は、身に着けるための需要と投資商品への需要を分けて捉えるべきだと私たちは考える。金の総消費量が増えたというだけでは、宝飾品の在庫を積み増す根拠としては乏しい。金地金の販売増加も、デザインや職人技に対して消費者がより高い対価を払う意思があることを示すものではない。
実務上は、売上金額、販売した金の重量、1点当たりの重量、在庫回転率を商品別・店舗別に追うとよい。軽量の商品や交換サービスが成約率を改善するかどうかは、自社の受注実績で検証する必要がある。全国の半期統計は市場の背景を示すが、店舗の補充判断には、その店舗に即した根拠が依然として必要だ。


