INDUSTRY INTELLIGENCE / 消費・小売
米国8月のジュエリー小売:売上増、販売点数減、在庫を詳しく点検
JEWEL DAILY独自のデータ図。出典:Tenoris、2026年9月10日発表。Tenorisのデータ対象である米国の宝飾専門小売店について、2026年8月の前年同月比を表示。売上高と販売点数は異なる指標であり、米国の宝飾品消費全体を測るものではない。JEWEL DAILYTenorisの米国宝飾専門小売店データでは、8月の売上高は4.5%増加し、販売点数は10%減少した。この乖離を踏まえると、市場成長という一つの見出しより、価格帯と在庫回転率を確認する方が有用だ。
売上高の増加は販売点数の増加を意味しない
Tenorisが9月10日に公表した分析によると、米国の宝飾専門小売店では8月の売上高が前年同月比4.5%増加した一方、販売点数は10%減少した。3カラットのダイヤモンドの在庫増加や、従来見られた観光需要による8月の売上押し上げ効果が明確には戻っていないことも指摘している。
これらの観察は同社の小売データに基づく。米国の宝飾品の全販売チャネルを網羅する調査として扱うべきではない。
補充は価格帯と在庫の動きに合わせる
売上高、販売点数、平均購入単価、在庫滞留期間を併せて確認すべきだと私たちは考える。購入件数が減っていても、店舗の売上高は増え得る。それが想定した顧客構成に沿ったものなのか、品ぞろえの重要な部分で需要が弱まっているのかを把握する必要がある。
大粒のダイヤモンドは、カラット帯、形状、実際の在庫回転率を分けて確認してから発注したい。観光客に依存する店舗も、業界全体の売上増が季節的な来店客数を回復させると決め付けず、地元客と旅行客を比較できる。


